2001.3.4 Oh!Birthday 〜Summy on Stage〜 新神戸オリエンタル劇場 さあて、皆様お待ちかね（なのか？？？）の脳味噌とろりん日記でございます。 今回は何と東京〜神戸の遠征。なのに日帰り。しかもご本人のステージじゃなくてただの（ただのかどうかは後述）ゲスト。我ながら「追っかけ末期症状……」でございました。そのうえ、これが原因で彼氏を大激怒させちゃったりしたので（追っかけがいかん！というような無理解な人ではないのですけどね）私なりにしおらしく反省、水入りの日記と相成りました。 タイトルからわかりますように、元宝塚星組のサミーさんこと千珠晄さんのバースデーステージでした。駒田さんとは何度か共演されていますので、壊れ日記でも報告したことがありますが、男装のグっと来る方です。 でも視点はどこまでも駒田さんファンですので、以下ご了承を＜(_ _)＞ で、駒田さんはそのゲストとして呼ばれておりました。しかし、蓋を開けてみれば、ただのゲストなんてとんでもない。コーラスやってメインで歌って、踊ってリフトしてタップもやって、カツラかぶって女装して（笑）トークして笑いも取って、サミーさんのお色直しの間をキリキリ取り仕切って。……ラ・マンチャ千秋楽からわずかに一週間、いったいナニをどうしてこのようなことに！？千手観音のような活躍ぶりでした。なおかつ、主役が輝けるようにがっしりと全体を支える役割。ほんま観音様のようなお方じゃ、ありがたやありがたや。 登場直後のコーラスでは、さすがにお疲れかしら？（というか花粉症？お鼻をグスグス）という表情でしたが、だんだんと楽しそうな表情に。サミーさんが「好きなんだけど〜♪」と歌えば、後ろで合いの手を打ち鳴らす姿が個人的にツボ。演奏の吉田さんとセットで、カスタネットを持たせたいような（どんなんや）愛らしさ。 ◆ トークでは「小さい頃は父に目潰しをする凶暴な女だった」というサミーさんのトークに「こわ〜」とばかりに距離を取るお茶目さん。客席から「逃げてる、逃げてる！」と声にならないツッコミをしたかったのは駒鱈（駒田さんファン）の習性でしょう。舞台では突っ込みがなかったので（というのは私の見方ですが）「顔の大きさとか脚の長さとか比べられたくないから、離れて立つようにしているんですけどね」自虐オチ。うへへ、私はあの頭と肩幅のバランス、身長で魅せる仕草と存在感こそが好きなんですけどね。 サミーさんの「男装していても、本当の男の方と並ぶとモノが全然違うから」に「モノが違うってどういうこと！？」っと突っ込んでいたのはどうかな（笑）ですが。「駒田さんの場合はそういう（男の方との違い）のをあまり感じない」と逆襲され、それこそ「どういうこと！？」……ですから、ファンはその可憐なお姿が好きなんですってば。 ちなみにサミーさんをお色直しに送り出すセリフは「もう、今日は着たい服全部着なさい！」甘やかしているかんじがグーでした。実際、一人でのステージには慣れている方なの♪で、緊張してしまっているサミーさんの気持ちをほぐしつつ、のやさしさが随所で見られました。 ◆ さて、せっかくの「ヅカ」テイスト満載のステージ。サミーさんのダンスは何度か拝見していたのですが、今回の「黒田節アレンジ」はとても印象的でした。「星組の九州男児」という自己紹介がぴったりハマる。キリ！と音の出そうな眼差しはいつもどおりなんですが、男というより男衆な曲に、そうか、サミーさんはこういうカラーなんだ！とそれまで「元宝塚」のイメージしかなかった私には新しい発見でした。（飽くまで個人的見解） さらに客席には紫苑ゆうさんがいらしてまして。案の定、舞台引っ張り出し。駒田さんがしっかりと手を握って舞台中央まで誘導し「こんなときじゃなきゃ、紫苑さんの手なんて握れませんからね」等と仰ってました（笑）歌ってください、とサミーさんが土下座（真面目に土下座）して「愛の旅立ち」。うひゃあ〜、引退以来ステージには滅多にお姿を見せないスターとのこと、偉いモンを聴いてしまいました。 てなわけで、「ヅカ」の殿方をたっぷり堪能。と思いきや。 サミーさんたらボンデージ？スタイルで登場。やたらと大きな軍帽をかぶり、紫のラメに縁取られた黒のビスチェにピタピタ黒いパンティにガーター止めの編みタイツ。こりゃまた、違う偉いモンを見てしまいました。オミ脚のラインが、ああっ、惜しげもなくさらされるヒップライン！……本当になんてスタイルがいいのでしょう。これでＸＸ歳！？（ご本人で堂々と仰ってましたが、信じがたいのであえて伏字。駒田さんより年上ですん） 後半のステージは、キャミソール系のドレスが続き、悩殺悩殺。ロングスカートにほのかにヒップの形が透けるのが美しくもドキドキでした。私はナニを見に行っているんだか……？ ◆ そしてラスト、誕生日のお約束。ハッピーバースデーの歌とともに、ワゴンで運ばれてきたケーキとワイン。ロウソクの日を吹き消して、ゲストの紹介やサミーさんのご挨拶。の、後ろでワインを美味しそうに一気飲みする駒田さん。キャットフードでもシャンパンを飲むシーンがありましたし、気がつくと舞台で飲んでいるお姿って結構お見かけしてます(^^;好きなんだから〜。 駒田さんのお誕生日も実は２日後でしたので、「ちゃんとあるのよ」サミーさんが、ワゴンじゃなくて車輪つきの板を紐で引いてペットのように引き出してきたケーキの切り身。「絶対あるとは思ってたけどこう来たか〜」苦笑い。お酒好きな方ですが、甘いものも大丈夫なのかしらん？ ◆ で、ここからがホンバンです。（こっからかい？）デビュー２１年目のサミーさんの誕生日に捧げる（駒田さんも２１年目です）「２１のキャンドルライト」……これは私も何度か聴いているはずなのですが、こんなにいい歌だったっけ！？と初めてのような感動を覚えました。 声質は掠れているのですが、途切れず朗々と響く声、演じるような情感のこもった歌詞の載せ方、不思議に人を引きつける魔力を秘めて、滲み出る駒田さんのやさしさ。温かくて、心地よくて、聴いているだけで誰かにやさしくしたくなる、幸せな気持ち。 人柄は必ずしも歌に反映されるものでもありませんが、ステージを通して、サミーさんへの温かい思いやりがずっと感じられていたので、格別だったのかもしれません。初めての主演・構成・振付、それも宝塚時代の大先輩やファンに見守られ、緊張と嬉しさとでハイテンション気味サミーさんを「そういうサミーちゃんが可愛いよ」と、細やかにさり気なくフォローしていた今回のステージ。サミーさんも瞳を潤ませて、駒田さんの腕に手をかけて聴き入っていました。……本当に頼もしいアニキ、背の高さはあんまり変わらないけど（すみません）、美しく華奢な女性の横で、とっても格好良かったです(^^) ◆ おっと、衣装を書き忘れ。（だから別に衣装チェックしなくてもいいんだってば）ベストのついた寒衣のような？暗色の不思議な衣装、お約束の燕尾（高速ターンが鮮やか鮮やか！）とそれを脱いだ姿、赤毛のおかっぱカツラと黒×赤のマントをスカート状にまとった「私ゲストなのにこんなことまでするのよ」女装、秋のディナーショーでの白ジャケットに金ボタン（また見られて嬉しい♪）が記憶に確かなところでございます。 以上、煩悩打ち止め。 追伸：生まれて初めての神戸、観光は一切していません（大笑） |