仕事の都合で、2/1最終日のみ。最初にとってあったチケットは朝と昼の二回でしたが、あまりの素晴らしさに思わず三回目を追加。いやあ、こんなにいいものとは知りませんでしたヨ、ライダーショー！

　以下、ネタバレ（今更）感想。

１．キャラクターショー

　二部構成で、一部は着ぐるみによるキャラクターショー、二部はキャストによるトークショー。

　正直、一部には全然期待していなかったんです。所詮子供向けの単純な脚本で、着ぐるみも数種類しか出ないだろうなーと。それが、すっっっっごく面白かったんです。

　まず冒頭、最終回後の世界、キバ＆タツの軽いコントに乱入する、人間を襲うファンガイアたち。そこへ「やめなさい！」颯爽と登場するイクサ＠名護さんボイス。えええっ、いきなりイクサ！？と目が覚めたところに、キバも参加。そしてやられ、何故か敵にさらわれるイクサ。「名護さあああん！」手を伸ばすキバ。いきなりお約束の姫ポジション展開かよ（笑）

　これで笑いのスイッチが入った後は、鎖につながれ、洗脳される名護さん。キバ＆サガに襲いかかる名護さん。「名護さんを倒すなんてできるわけないよ」ためらう渡、「お前は甘いんだ」叱る太牙と兄弟喧嘩。いっぽう名護さんは「ファンガイア万歳！　俺はネオキングの守護神」と自負し、ファンガイアの同胞を鍛え直すと称して「イクササーイズ！」開始。歴代ファンガイアたちにビショップ、ルークまで並んでイクササイズを踊る様に大爆笑。洗脳されても名護さんは名護さんなんだなあ（笑）そして渡の呼びかけには苦悩するだけだった名護さん、恵の「あなたが私を忘れるはずないわ。私、信じてる！」には一発で洗脳がとけるお約束。

　いっぽう渡のサポートに現れた次狼は、道に迷ってキバ＆タツにバカにされるコント付き。何ですかこの萌えツボ爆笑ツボ押さえまくりの脚本は！

　着ぐるみは本当にたくさん登場していました。ライジングイクサ、イクサバースト（恵がイクサ二号として装着）、イクサセーブ（何故か音也があの世から）と揃い踏み。キバも通常キバ、エンペラーキバ、ガルルフォーム、バッシャーフォーム、ドッガーフォームと変身、それぞれ決め技見せ場もあり。当然、ガルル、バッシャー、ドッガも参戦。とくにバッシャーは本編よりアクションシーンが充実していて、魅力たっぷり面白かったです。キング系列では、サガ、ダークキバにサガークまで。ファンガイアはＣＭ４に、歴代何体出たのでしょうか。私は見分けがつかないんですけど、とりあえずネズミちゃんはとくにたくさんいました。

　そして物語のラストは、渡＆太牙の兄弟パワー、名護さん＆恵の世界最強の夫婦パワー、音也＆小犬ちゃん＠ガルルセイバーの友情パワーが炸裂。ネオクイーン、ネオビショップ、ネオルークを、三イクサ揃い踏みで撃破、ネオキングはエンペラーキバ＆サガで撃破。

　それぞれにちゃんと決めゼリフを言うのがまたカッコイイ。恵「神は過ちを犯した。あなたという悪を存在させた過ち。私が正す！」名護「この細胞の一つ一つが正義の炎に燃えている。名護イクサ爆現」（振り上げた名護さんの腕を受け止めて）音也「俺をそこいらの人間と一緒にするなよ。千年に一人の天才だぜ」本編でファンが痺れたあのセリフを、ファイナルステージで聞かせる心意気がニクイ。

　太牙はネオキングに背を向けて「反逆者に王の判決を言い渡す。死だ」で、例の必殺仕事人の技をやってくれました。動きを封じたところに、渡が「覚悟しろ、ネオキング」ザンバットソード研いでピーヒャラリ。前方席では気付かなかったのですが、二階席からは敵を封じるサガの紋章照明がよく見えて、ものすごく興奮しました。

　そして大団円。「これからも永遠に一緒にいてくれ！」渡の手を握り、告白する太牙。永遠って、兄弟の誓いにしては重すぎないか（笑）「私も協力するわ。だってみんな、仲間じゃない♪」割って入る恵。空気が読めていないのか、むしろ周囲を忘れた太牙の告白を場の空気になじませたのか？　兄弟愛の背景で、イチャイチャするライジング＆バーストイクサ夫婦と、ガルルセイバーと軽口たたき合う音也イクサもまた大変微笑ましかったです。

　ラストはみんなで客席に向かってポーズを決めて、幕。いやー、面白かった！　これまで着ぐるみショーを見もせずに子供向けと決めつけていてスミマセン。特撮ヲタの大きいお友達こそ見るべきです、コレ本当。

２．トークショー

　目当てはむしろトークショーだった私ですが。役者さんが若いので、若干のグダグダ感は否めませんでした。司会もあまり慣れていないというか、キバ見てないんだろうなという人で、まあグダグダ感を楽しみつつ、役者さんたちのキバへの愛情をひしひし感じるひとときでしたね。

　私が行ったのは2/1だけですので、メンバーは瀬戸くん（渡）、武田くん（音也）、加藤くん（名護さん）、ななちゃん（恵）、優ちゃん（ゆり）、りなちゃん（静香）、熊井くん（健吾）、杉田さん（キバット声優）。武田くんとななちゃんがトークを引っ張り、杉田さんがちょいちょいウマイこと転がしつつ、他は振られてしゃべる感じでした。

　私の目当ての名護さんこと加藤くんは、東武動物公園ではよくしゃべっていたのですが、今回は割とおとなしめ。トークネタは準備していたけど、一回目二回目ではうまく振ってもらえなかったのかな？と思います。三回目では司会の振りにとどまらず、しゃべれなかったネタをまとめて話した感じでした。

　エピソードはたくさん。恵とのキスシーンは予想位置との違い（ほっぺのつもりがかなり口に近くて）に素でびっくりして、慌てて演技したこと。本番撮影直後、ビショップ役の村田さんに「チャック全開だけど大丈夫？」って聞かれたこと（大丈夫なわけない！）。焼き肉屋のセリフを電車の中で必死にブツブツ覚えていたら、子供に「お兄ちゃん焼き肉大好きなんだね」と言われて恥ずかしくて手前の駅で降りたこと。常に体当たりで名護さんを演じていた加藤くんの姿が垣間見えて楽しかったです。

　実際、彼が体当たりで名護さんという「変人」キャラに挑んだからこそ、あれだけ魅力的なキャラになったんだよなあと思います。登場時は「正義の味方と呼びなさい」「名護さんは最高です」の人だったのに、主役に勝負を挑み「キバに勝ったんだー！」狂喜、負けたら泥水に倒れて悔しがり、腹いせに犯罪者ボコって警察に連行されながら「はなせ！　俺は名護だぞ」、さらにボタンだけちぎって強盗逃がして「ボタン、俺のボタンだ、ハハハ」妖怪ぼたんむしり化、イクサナックルのために嘘泣き、と支離滅裂な行動をする人物に。

　けれどここで人格崩壊せず、何をやっても「名護さんだから」で納得される一個の人格に集約できたのは、加藤くんが誰よりも名護を愛し、名護を理解しようとしたからこそ。音也に会い、遊び心を覚えてからの名護さんは、渡の理解者となり、最終回にはケンカばかりだった恵と結婚。いや本当、魅力的なキャラに育ててくれたと思います。

　ちなみに私、当日はさんざん「名護さん」コールをしました。この先、加藤くんを呼ぶことはあっても、名護さんを呼ぶのはこの日が最後だろうなあ、と思って。最後の加藤くんの挨拶で、キャストと客席全員で「その命、神に返しなさい」を言えたのは、非常に粋なはからいでした。素敵な名護さん卒業式をありがとう！

　さて主役・渡役の瀬戸くんは、出てきた瞬間「細っ！」と叫ぶくらい華奢で、女の子みたいなのに、声は低くて、寡黙な九州男児でした。話を振られないときは、人の話をじっと聞いてる子。彼がはじけたのは三回目。歌のコーナーで一回目・二回目はイクサチームが歌いましたが、三回目だけは瀬戸くんのソロ。歌いたくてうずうずしていたようで、堂々たるライブ・ステージ。さすが主役の貫禄でしたね。

　歌の途中で優ちゃんが感極まって泣き出し、そこへななちゃんが駆け寄り、何となくみんな席を立って、いつのまにか全員が手をつないで歌う状態に。その後、アンコールが鳴りやまず、急遽アンコールでみんなで歌えるナンバーを。客席も立ってコーラスに参加して、滅茶苦茶盛り上がりました。

　あとトークで面白かった企画が「名シーン再現」。名護さんの野獣のカンのノーカットバージョンとか、音也とゆりの別れの名場面とか、何故か真夜の代役をして、舌足らずでけだるい言い回しがよく似ていた加藤くんとか、いろいろ。

　しかし腐女子視点で気になったのは、シーンに参加しないキャストさんたち。演じる場所を空けるために左右に寄り固まるんですが、ななちゃんがりなちゃんを膝に抱っこしたり、加藤くんが瀬戸くんを膝に乗せたり（笑）いやあ、非常にいいもん拝ませていただきました。加藤くんにすっぽり抱っこされる瀬戸、本当に華奢でカワエエ。

　しかも一人ずつで座ってるときは、瀬戸は男らしく脚を開き、逆に加藤くんはきちんと脚を揃える予想と逆の構図にも萌えました。加藤くんは体が大きいのを遠慮してか、猫背気味で、脚は絶対に開かないんですよね。控えめで育ちのいいお坊っちゃんぽくて愛しいです、ハイ。

　あとトークが面白かったのは、やっぱり年長の杉田さん。キバット人形で顔を隠しながら「声のおじさんですよー」控えめに登場、司会にも放置され気味でしたが、要所要所でうまいこと言って、客席を笑わせて、トークの軌道修正してくれる感じが大人で素敵でした。

　大泣きしちゃった熊井君に「泣いてもいいんだぜ」囁いた男前ボイスには痺れましたね〜。若手からの「（スポンサー違いの）銀さんの声やって」というリクエストに「こら！　ここは東宝様のお膝元だぜ！」たしなめつつ、会場をどっと笑わせた技量にも感服。とくに意識していなかった声優さんですが、一気にファンになってしまいました。

　そして杉田さんたちの証言から明らかになったのが、1/31に来ていた太牙役・山本匠馬くんの面白さ。顔もスタイルもカンペキな二枚目ですが、中身は濃いぃヲタクとか。マイク握らせたら、ステージギリギリまで乗り出して、客席にマイク向けて話しかけつつ挙動不審、下ネタもいとわず。うーん、私も山本くんと杉田さんとの掛け合いを見たかったです〜。

　と、まあ、腐女子視点のレポはこんなところでしょうか。（っつかここまで書いたところで業務繁忙期を挟んで記憶が薄れました、残念）いやー、本当に楽しかった。素晴らしいです、特撮ファイナルステージ！

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fin.