駒田 一 2002年歌い納めＬＩＶＥ！ というわけで、年を越してしまいましたが年末のライブ日記です。今回は……漠然とした感想ですが、一生の思い出になるなあ、というライブでした。その詳細はプライベートな部分もあったりして筆舌に尽くしがたく、尽くしがたいのでアッサリ行こうかと思います。（何じゃそりゃ） まずお衣装ですが（またそこからかよ）、ブルーのボタンが二列に並んだ（ダブルとはちと違う？）スーツに、首もとは真っ白いスカーフ。貴族っぽいんだけどどこかうさんくさい（笑）、貴族というより手品師。←いや本当、微妙な物言いしてますが、個人的には大変ツボなところでございまして、このかんじが駒田さーん♪とテンション上がっておりました。 髪は竜馬のなごりかウェービーなんですが、幾分こざっぱりしたかんじ。ムースか何かでそれなりに固めているらしく、お辞儀をすると固まりきらなかった数本だけがピョコンと揺れるのが見えました。ちなみに今回の私の席は、最前列ど真ん中！ 髪の毛の先の動きまで見えるわけです。ステージ下方正面から見上げる角度でしたので、スタンドマイクがお顔にかぶるというデメリットもありましたが、やっぱりライブ最前列はテンションが上がります♪ 舞台後方からのスポットライトも私の真正面で、かなり眩しいことに。そんなまばゆさを背負って立つお姿は、さらにキラキラ輝いていて。理屈抜きに、ああ、この人はやっぱり光の中に立つべき人なんだ、としみじみ思いました。 歌はアルバム「The Bridge of Heart」をメインに次から次へと。私、ライブの予習にと直前までＣＤを聴いていたのですが、やっぱりナマは迫力が全然違いました。そりゃまあ、わずか１．５メートルの距離で現物が熱唱してますからね、うっわーうっわーうっわーーー！ってかんじで（ボキャブラリー貧困）。何度も聴いているはずの曲なのに、アレ、これってこんなにいい曲だったっけ？と新たな感動もあったりして。 今回は手拍子ＯＫで、観客席も最初から飛ばしっぱなし。その日は昼間大掃除で、ガラス拭きで筋肉痛のため（情けねー）、腕が満足に上がらないのに、振り回しちゃうあたりが何とも(^^;ジッとしていられませんがな。 ちなみに、駒田さんの後方もこの日はすごいことになっていました。ギター、ドラムス、ベース、キーボードのスタンダードな編成に、さらにヴァイオリン、コーラス二人（しかも一人は花木佐千子さんでビックリ）、アコーディオン等も加わったりして、とってもゴージャス。とくにヴァイオリンの音色で始まる「少年のひとみで」などは、今回初めて聴きましたが、うっとりするほど素敵でした。 アルバム収録曲の他にも、ミュージカルの曲やライブ定番ナンバー等を何曲か、結構曲数をやってくださったように感じています。（っつか、本当に興奮していたので、ライブ中の記憶がかなり結構朦朧としているかも……苦笑） で、意外だったのがゲストコーナーでのメドレー曲です。 先にゲストの紹介をしてしまいましょう。例によって？宮川浩さんがお越しだったのですが、お二人のトークが相変わらず可愛いのでちょこっとクドめに。（ただしセリフ超適当うろ覚え） まずゲストコーナー突入時。駒田さんが紹介する前から、舞台袖から顔を出して愛想を振り撒く宮川さん。観客がクスクス笑っているので気付いた駒田さん「じゃあ次の曲に！」ゲストコーナーを省略しようとしてみたり（笑） ちゃんと紹介しようとしても「それではゲストをお招きします。川本昭彦さん！」違うって。「宮……内良さん！ え、違う？ でも他に友達いないしなあ」駒田さん焦らす焦らす（笑） 出てきたら出てきたで宮川さん「これプレゼント」ユニクロのフリース（白×ペールブルーのリバーシブル）を二着持参。「なに、くれんの？ お揃い？」うれしそうに受け取って、早速着込む駒田さん。スーツのジャケットも脱がないで、その上から。しかも、一番上までファスナーを上げて「暑いよ、コレ」「そんな上までしめるからだろ！」 宮川さんは普通に引っ掛けただけで、違和感のない着こなしなのですが、駒田さんはきっちり首までしめているせいか、妙に子供のような着こなし。と、思って観察してみたら、袖の長さが。駒田さん、手のひらまで袖の中に入っちゃってます。出ているのは指先だけ。くう、可愛い。こういうのに弱いって私も妙なんですけど、至近距離にて眼福。 さらに「これ何つーんだっけ？フ、フリンジ？」駒田さんの計算に転がされるのはいつものことなんですが、天然が来るとは予測外でツボ直撃。思わず客席からフリース！とツッコんだら「いま笑っただろ！」睨まれちゃいました； あー、フリースネタで何行書いてるんだ。明日、同じ色のを買いに行こうっと。 あ、当日のメモ見てたらもう一つ萌えネタが出てきた。ので、小さい文字で書いておきます。ペアルックになった二人、ナニやら仲睦まじい様子。宮川さんからチューをねだる仕草、フリースもそもそしながら駒田さん「なに、チュー？ それはいいよ。昨日もしたから……って、してないって！」以上、毎回わかっていて駒田さんの計算に転がされるの巻でした。 で、いつもとは違うことをやってみたいというゲストコーナーの歌。「今日って何曜日だっけ？」宮川さんの振りに、駒田さん「キンヨウビだけど、ドウヨウをね」涼しげなダジャレに客席に寒風。「だからそこで俺に振るなって！ 寒いのわかってて俺が言わなきゃいけないんだから！」「あー、ドウヨウしちゃった」「それもドウヨ？」てなわけで童謡メドレー。（前振り長くてスミマセン。面白かったんだもの） 幼少時に聴き慣れていたはずの童謡ですが、新鮮な聴き応えがありました。皆が知っているからこそ歌唱力が問われる童謡、こういう試みも良いですねえ。ちなみにクラリネットを壊しちゃったの歌詞「パッキャラマド」は誤りで「パッキャマラド」が正しいという豆知識あり。適当に歌っていて意識したことはなかったんですが、宮川さんが下方向のネタを呟いて駒田さんに拾わせていたことで（笑）今後一切間違えずに済みそうです。 その後、二人で「俺ね、この曲は絶対本人よりも歌ってると思うよ！」と「２１のキャンドルライト」を歌い始めたところ……裏から本人：岸田敏志さんが登場。そして岸田さんをメインに三人で掛け合い、ハモり、ゴージャスなバックバンドを大熱唱。すごい迫力でした！ 岸田さんも歌い終わってから「こんなに演奏ついて歌ったのはじめて！」だったそうで（笑）そして「行楽の健治です」という微妙な自己紹介をして帰って行きました。お茶目さん。 んで宮川さんもハケて「俺はもうちょっとだけ頑張ってくから」また一人駒田さんがステージに残りました。 そろそろお時間が、と切り出す駒田さん。挨拶をしていったん帰って、アンコールかと思いきや「本当はいったん引っ込むんですけどね。どうせまた出てくるんだし……引っ込んでる時間があったら、俺を見ろ、と」 これがもう、ああ、駒田さんだ！（私のイメージでの）という感じで。最大級にときめきつつ、カッコよさに見惚れました。客に引っ張り出されてから、という受身の人じゃないんです。歌うの好き、しゃべるの好き、ステージの上で演じるのが好きと胸を張って宣言する。そしてただ好きなだけじゃなくて、それを観客に魅せるということの意味を知っていて、それは言葉ではなく、ライトに照らされる目から、声から、体全体からビリビリと伝わってくる。つくづく、ステージの上でこそ輝く人です。 で、正直ここで脳味噌ショートしてしまったようで、以降の記憶はかなり曖昧です。駒田さんの真摯な挨拶（プライベートに関わるため内容は書きません）の後、エネルギー全開に歌い上げるアンコールナンバー。私がアルバムで一番好きな「見えない橋」はもう本当に涙がこぼれるほどの歌声でした。 ラストの曲では「さあ来い！」という駒田さんの仕草に、観客総立ち。駒田さんのライブでスタンディングって初めてでしたが、何しろ最前列で、手の届く位置にステージが！ ……そりゃあまあ、記憶も飛びますな。手を叩きながら、己が理性とも戦っていたような気がします（何じゃそりゃ） かなりの比率で泣いてしまっていた客席を、しんみりしたままでなく、賑やかに盛り上げてフィナーレにした駒田さんの心意気は、やっぱりさすが。主役が去った後の会場には、何ともいえず温かく心地よい感動が残っていました。 ここまで書いてみて自分の記憶が相当壊れていることに気付きましたが(^^;今回のライブは、あの場面とかこの場面なんて部分じゃなくて、瞬間の何ともいえない胸の震えが、体のどこかに深いところ蓄えられたように感じています（むしろ再現可能）。あの日、駒田さんにいただいたエネルギーは、この先もずーっと私の中に残って、未来の私を動かすエネルギー（たとえば辛いことを乗り越えるきっかけになるような）になるでしょう。素晴らしいライブに、感謝。 |