2001.05.04　吉祥寺音楽祭（井の頭公園特設ステージ）

いつも以上に日記的な日記です。今日は「名探偵コナン」の映画を観に行ったのですが（これはもう、面白かったです！前作「瞳の中の暗殺者」は超えるまい、と思っていたのに、勝るとも劣らずの出来でした。作りも丁寧、迫力アリ、胸キュンあり。コナン好きは迷わずＧＯ！）、その前に井の頭公園に寄り道して、吉祥寺音楽祭へ。金谷ヒデユキさんの生歌を聴きに行ったんですねえ。金谷さんもこの頃はすっかりアガリ症？を克服したようで、愛する吉祥寺（吉祥寺フェチだそうです）で伸び伸び楽しそうにしゃべって歌っていらっしゃいました。ちなみに今日の曲はバカライダー。カッコつけないからカッコいいの典型、聴けば聴くほどの名曲でっす。

と、それも置いておきまして。（まだ前置きだったんかい！笑）

今日のライブは「フリーアコースティックライブ」と称して、何組かのミュージシャンが１〜２曲ずつ歌うイベントになっていまして、全体は「からふる・ぽけっと」（チラシにあったんでご紹介ＯＫでしょう）というところが統括していました。で、そこの大道芸人の方（すごい曖昧な表現。よくわからなくてスミマセン）が進行やらステージ入れ替えの場つなぎやらをやっていらしたんですが。

ハルミ、発見！

って、あんたまたかい！またハルミ探ししとんのかい！この前は駒田さんっつってたでしょーがっ（笑）いやね、仕草や存在感、伝染性の表情なんかは駒田さんがイメージなんですけど、今度の方はルックスがモロに。（一人でつっこんで一人で言い訳すんなっつの）

以前はたいして気にもしなかった大道芸、とりわけマジックにはつい目が行って、しげしげ観察してしまう。これはもう、ハルミシリーズを書くようになってからのビョーキと自分で自覚しております。ハルミを書き始めた頃は、そもそも道端でマジックをやる人がいるかどうかについても「そういう人がいてもいんじゃないかなー」くらいの認識だったのになあ（苦笑）モノカキ（うわ、偉そーに）の性です、ハイ。

見苦しい言い訳は置いておいて、ご紹介、参りましょう。

お名前：チックジェンさん。たぶん。←たぶんってナニ、たぶんて！だってその場でお名前お聞きしなかったんですもん……。チラシにあったＵＲＬチェックして、たぶんこの方！で書いております（ひでえ）ストリートパフォーマーと言うことで、バルーンパフォーマンス、パントマイム、ジャグリング、マジック（おお！）と手広くおやりになるよう。

身長：低い。たぶん160ジャストくらい、まさにハルミの設定身長。（違ったら失礼だなー）つくづく、私って背の低い男の人に弱いのだと確信しました。小さいというだけでつい目が離せなくなる。本当、何ででしょうね？まあ、身長180超えると、首を痛くしない限りおちびの私の視界には入ってこないので、そういう事情かもしれませんが（笑）背の高い人たちの間に佇む姿がとっても印象的。

登場は、いたって地味。前の出場者のドラム等を片付ける間、係のお姉さんが場つなぎ風にしゃべっていて「あ、ピエロさんが準備なさっているようですのでそちらを……」ちょっと雪崩れ込み系。さっきからピエロさんはスタンバってたってば。

ピエロと言っても、化粧は目と口の周りだけの控えめの白塗り。衣装もちょっとカラフルな普通のＴシャツとだぶだぶ半ズボンに、ポイントはボーダーの靴下。黒の帽子の下には、サラサラ系？茶髪。えい、うろ覚え画像妄想風味でもご覧ください。（最近お絵かきな私。文章書きのクセに、文字書けっつの）

＊なお背景のチェック柄は透過しそこなったのではなく、この背景がいい！という姉のセンスによるものです（笑）

からくり人形のようなギクシャクした動きで、長いバルーンを操り、ナニやら作りはじめるピエロさん。道端でコンプレッサー使ってプードルとか使っているのはよく見かけますが、人が口で膨らましているのを見るのは私、初めてだったような気がします。一息でぷうっと膨れ上がる風船。そんなに瞬間で膨らむものなの？それとも、あの薄い身体で恐るべき肺活量なの？そのへんがもう私にはマジック（笑）

あ、衣装がダブダブしていたのでわかりにくいのですが、とても薄い方のようにお見受けしました。袖からのぞく手首もほっそいし、胸の厚みが……「兄ちゃん、ちょっとアバラ浮いてないか触らせてくれいっ！」と頼みたくなりました。（勿論、実行してませんよ。崇哉じゃあるまいし。私自身はそこまでアバラフェチではありませんです。たぶん）

で、バルーンでいろいろ作りながら、舞台から落ちてみたり、お約束なだけに他人を巻き込む呼吸の必要な芸を披露。（芸よりもその呼吸を取材したい私って、ちょっとやな観客かも）カメラを構える人がいれば過剰なポーズをとって見せたり、茶目っ気たっぷり。次々出来上がる作品は、観客にプレゼント。へへ、私もちゃっかりいただきました♪ピンクのウサギ？さん。これを映画館に持っていったら、死体が見つかるシーンで何故か突然破裂して周囲を飛び上がらせてしまったのはおまけ話。驚かせた方、すんません＜(_ _)＞ちなみに、自分も相当びびりましたです。なにゆえ爆発したの？ウサギちゃん……。

そうこうするうちに舞台が整って、開始の合図。ピエロさんが紹介をしてくれたのですが、声が……割と子供っぽいかんじなんですな。細く高めでハルミ系。大喜びですわ。いや、妄想イヤー炸裂してたのかもしれませんがね……少なくとも、野太くはなかったです。ハルミのように甲高く響きはしませんでしたが（そういう設定なんですよ）、声変わりしたての中坊のような、ちょっと不安定感の残る声。あれ、そういえば年はいくつなんでしょう……年齢不詳なかんじもハルミ系。化粧しているのでそもそもお顔立ちもよくわからないんですけどね。

で、ふと舞台袖（っても、野外ステージなんで、台の端っこなんですけどね）を見やると、さっきのピエロさんが舞台の端にしゃがんでるー！しゃがんでるくらい何だ、と思われるかもしれませんけどね、想像してみてください。１メートルほどの高さの台の、ぎりぎり端っこのところに、膝をそろえてかかとつけて、ハルミ系？の可愛いピエロが小鳥のように止まっているのですよ。ぐあ、激、可愛いー！小さい人はしゃがんじゃいかん。いつか私を殺します（笑）

で、あんまり可愛いので寄ってきたギャル（死語）２人連れに、簡単なパントマイムでサービスを。私は舞台正面の座席に座っていたのですが、もうそっちが気になっちゃって気になっちゃって、困りました。そのうち、出番待ちの金谷さんも合流して何か楽しそうにやってるし。ああもう、気になる〜。

そして幕間にまた出てきて、今度は中国ゴマを。鼓みたいな形した、２本の棒をつけた糸で操るアレです。中国ゴマの芸のクライマックスといえば、空高ーく放り投げて、それを受け止める、ですが。ピエロさんたら落としました（笑）「あ」舞台下に落下するコマを見送る表情が可愛い。慌てて、舞台降りて拾ったりして。

その後にスタンバイしていた金谷さんに「今のは失敗じゃなくてわざとだったんでしょ？」とフォローされ（金谷さんもアドリブトークがすっかり堂にいって……わけもなくうれし）え？ああ、まあな。その通り、えへん！という仕草がまた可愛い。

で、前述の金谷さんライブ。ここで私はそろそろ時間切れ。映画館で姉と待ち合わせだったのです。席を立とうとしたら、またピエロさん登場。小さな皮のトランクを持って登場。トランクが１点から動かないパントマイムから、重たい風船のパントマイムへ、そして緑の風船が割れてピンクの風船が現れるというマジックに。おお、このネタハルミにいただき！まさにこういうのが見たかった。

そして最後のミュージシャンを後に（すみません；）映画館へＧＯ！舞台袖の脇を通りながら、目があったら御礼を言おう、とピンクの風船をこれ見よがしに手に持ち歩く。ピエロさん、ちゃんと気づいてくれまして、「（風船）ありがとうございました」と言ったら「帰っちゃうの？」（うっ）「ちょっと約束があって……」「（風船）もらったのに帰っちゃうの？」（うううっ！侮れないぜ！）「すみませーん」「チラシ、もらって行ってね！」侮れないかんじが、ますますハルミでした。（マゾのように喜ぶバカ一名）（そして袖にいらした金谷さんが「何だ？」って振り返ったのに、一言も声を掛けられなかったさらにバカ）

ほんで、帰宅してチラシにあったＵＲＬを確認する次第。

いやでも本当にねー、ストリートパフォーマーの方ってよく観察（こう言うと失礼ですけど、とっても尊敬しているんですよ。偉そうな肩書きなんか一つもなくて、するりと人の心に入り込んで、思わず口元をほころばせることのできる方って。私が文章という形で目指すところなので、その技を少しでも拝見したいのです）してしまうようになったんですが、こうもルックスがハルミだった人は初めてですねん。という驚きの報告でした。